高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



4-9.護摩


 大晦日から元旦にかけては、二年詣りの大勢の参拝者でここ薬王院御本堂が溢れ、山頂では山伏、僧侶の読経の中、初日の出を迎える「迎光祭」が行われる。

 法螺貝の音とともに15人前後の僧侶が入場山伏と僧侶が山を登って御堂に入り、火と燻しのけむりのなか、激しい大太鼓の音と、僧侶の経が唱えられる・・
新年特別開帳大護摩供から始まる高尾山の新年である。

 さて、この護摩は、単に木ぎれを燃やしているのではありません。護摩は、そもそもは真言密教の秘法で、人々をより高い精神的境地へ導き、即身成仏にいたる修行法として組織したもので、飯縄大権現の知慧によって、煩悩(苦の源)を焼き尽くし、円満な悟りを体現することを目的にしています。

 護摩修行は、御本尊飯縄大権現の「身・言葉・心」の神秘的な働き(三密)を、われわれの「身・言葉・心」と一致させ、人間の煩悩を表す薪に大導師が点火して、そこに生ずる知慧の浄火で、あらゆる煩悩を焼き清めるためにおこなわれるものなのです。

 大本堂では、新年の特別開帳大護摩供や節分会、春季及び秋季大祭のほか、毎日、御護摩修行をおこなっている。
毎日の修行は、大本坊より山伏の法螺の音を先導に、職衆の僧と大導師が列をなし大本堂に向かいますので、運がよければ、この厳かな儀式を目の当たりにすることができます。




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