高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



4-15.とんとんばなし


 高尾を始め、八王子一帯では「昔話」のことを”とんとんばなし”と呼んでいますが、このとんとんばなしには三つの意味があると言われています。     

 ひとつめが、とんとんというのはトントン拍子のことで、軽快に話が進むということで、みんな最後はめでたしめでたしという形で終わるということからきているようです。比較的短い話が多く、聞く方にとっても苦痛にならず、とんとん話が進む様子からきたものです。

 ふたつめがとんとんの意味が遠い遠いという意味で、昔昔と同じ意味のようです。昔話のことだから時にはつじつまの合わぬこともあるが、それはそれ昔話なのだから適当にかしこまらずに聞いてくれという気持ちがこめられているようです。

 みっつめがとんとんというのは、尊い尊いという意味を込めたものでありがたいお話ということです。高尾の薬王院を始め八王子には神社仏閣が多いものですからやや説話風な昔話が多いようです。いずれにせよとんとんばなしは疑うことをしない単純さ、素朴な説話を生み出したここ高尾を始めとする八王子の人々の気質によるものなのかもしれません。




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