高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



4-12.杉の植林・・花粉症の方は見ないで(!?)


 高尾山の杉並木は、信仰の荘厳な雰囲気を出しており、日光の杉並木や箱根の杉並木とはまた異なるものです。山全体も杉で覆われており、日中でも日が射し込んでこない高尾の山が、信仰の山であることを感じさせます。

 参道には、杉苗の奉納者の名がずらりと並び、今なおその杉が増え続けていることがわかります。しかし、花粉症の方々にとっては、この名札に、いまいましさを感じる方がおられるのではないでしょうか。確かに、花粉症の方が、その季節に高尾を訪れることは、自殺行為といえるかもしれません。

 しかし、近年、杉の花粉の害が騒ぎ立てられ、国もどうやら植林に杉を避け始めたと報道されるにもかかわらず、高尾山はなぜあえて杉の植栽を続けているのでしょうか。高尾山の杉の植栽には、実は特別な理由があるのです。その一つは宗教的なもので、いわゆる古来のご神木の保存にあります。

 沿道、境内にはしめ縄の巻かれた老大木が多く見られると思います。高尾山の顔ともなっている「蛸杉」弘法大師の伝説のある「飯盛杉」そして山頂近くで見られる「江川杉」、高尾信仰と杉はきってもきれないものなのです。もう一つは、資材としての植栽で、薬王院ほか将来の改築、修築のための準備と、護摩、なで木のための材料としてのものです。基本的には、これらは、台風や雷に打たれ倒れた杉や、いわゆる間伐材を使いますが。大量に必要な場合は、伐採することもあるそうです



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