高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



3-21.高尾とろろそばの秘密


 高尾山の代表的なたべものといえば、やはり「とろろそば」かな。

 高尾山の麓から山頂にかけて、なんと23店ものそばやさんが軒を並べているんです。
そもそも、高尾山のとろろそばの始まりは、その昔、高尾山の薬王院に参拝にこられる方々の疲れをとってあげようと、滋養強壮によいといわれたとろろを消化吸収のよいそばにのせて出したことからだといわれています。このそばやさんの中の「竹乃家」が元祖とされる。店主の山本武さんによれば「先々代が大正13年(1924年)、店で出したのが始まり」。当時は駄菓子屋だったが、そばも出していた。自然薯(じねんじょ)を入れたところ評判になり、他の店にも広がったという。

 でも本当に、こんなさっぱりとしたそばが、そんなにからだによいのでしょうか。

 たしかに、ヤマイモにはデンプンの分解酵素である「アミラーゼ」が豊富に含まれています。このアミラーゼは、デンプンを糖質に分解してくれるので消化吸収を助けてくれます。しかも、すり鉢ですったキメ細かいとろろは、細胞が破壊されて細胞の中に閉じ込められていたアミラーゼが、外に出やすくなっているのです。

 ところが、このアミラーゼ、実は、60度以上の熱を加えるとその働きが失われてしまうのです。ですから本当は、生で食べるのがもっともよい食べ方なんです。
ね、わかるでしょう。とろろそばはOKですよね。

 また、その他にも、とろろにはビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムとビタミン類やミネラル類が豊富に含まれているのです。この中でもとくにビタミンB1は、疲労回復にも効果のあるビタミンなんです。

 また、そこそば自体にも秘密が。そばには、抗酸化物質として有名なポリフェノールの一種であるルチンが含まれています。ルチンは毛細血管を丈夫にしてくれるという働きをもっているんです。さらに、そばにはコレステロールを排出してくれる食物繊維が豊富。

 とろろそばは、動脈硬化や高血圧症の予防にも役立つメニューなんですね。

 昔の方は、もちろんこんな科学的な根拠を持ち合わせていなかったでしょうから、生活の知恵として、このとろろそばを編み出したのでしょうかね。

 いずれにしても、高尾山のとろろそば、恐るべし!!!!
是非、ご賞味あれ!




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