高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



3-19.自然の味方「都レンジャー」


 都環境局は平成16年5月28日、小笠原諸島や高尾山で自然保護に取り組む非常勤職員「都レンジャー」の合格者6人を決定た。全国から139人の応募があり、倍率は約23倍に達したという。合格者は男性5人と女性1人で、20代が3人、30代が2人、40代が1人だった。

 東京は、実は自然の豊かさにおいても日本有数の場所です。 国立公園は3箇所(秩父多摩甲斐・富士箱根伊豆・小笠原)もあり、面積においても東京都の約36%が自然公園に指定されており、この比率は47都道府県で1位です。しかし、東京の自然公園では、観光客や登山客等による過剰利用やマナーを守らない不適正な利用、希少な植物の盗掘等の不法行為により、自然の保護と利用のバランスが崩れかけているのです。また、小笠原諸島においては移入種の持ち込みによって、固有種の減少、林地や草原の裸地化、 さらには裸地化を原因とする土壌流出が珊瑚礁へ影響を及ぼすなどの自然破壊が進んでいます。このような課題に対応するため、東京都では自然公園を中心とした地域における自然保護と適正利用の担い手として、都独自のレンジャー制度を創設したのです。

 都レンジャー(都自然保護員)の出陣式は、続く7月8日、檜原村の「檜原都民の森」三頭(みとう)大滝前で行われ、石原慎太郎知事がレンジャー1期生の6人を激励した。都自然保護員として採用され、2日から自然公園法の講義などの研修を実施する。

 6人は小笠原地域3人、多摩地域3人に分かれ、国立公園などでの動植物の持ち込み・持ち出しの監視など不法行為の防止や利用マナーの向上などに取り組む。多摩地域では八王子市高尾山の自然公園管理センターを拠点に奥多摩町、檜原村などを巡回するという。

 出陣式には、登山家で都レンジャー名誉隊長の野口健さん、河村文夫・奥多摩町長、坂本義次・檜原村長、観光客ら約100人が出席した。

 代表の蜂須賀正行さん(41)が「自然公園の適正利用を進める現場主義のレンジャーとして活動する。貴重な自然を守り、次の世代に継承していけるように全力で遂行することを誓う」と決意表明すると、石原知事は「四つの都立大学を統合してつくる新大学に2年教程のレンジャー養成学校を創設し、日本中の国立公園をカバーする人材を育てたい。その1期生として経験を積み、知識、学識をつけてほしい」と激励した。

 尚、東京都によれば都レンジャーの主な業務は以下の通りとされている。
(1)国立公園、国定公園、都立自然公園、自然環境保全地域及びそれらに隣接する緑地に立ち入る観光客等の利用者に対する利用マナーの普及啓発及び指導
(2)国立公園、国定公園、都立自然公園、自然環境保全地域及びそれらに隣接する緑地における植物の盗掘等不正行為の監視及び是正指導
(3)指導標、歩道等自然公園施設についての点検及び危険箇所の応急補修
(4)動植物の生息、生育状況等自然環境の継続的な観測及び監視
(5)小笠原諸島における旅客船又は観光船が発着する際に行う、動植物の持ち込み、持ち出し等乗船者への検査等移入種対策への協力
(6)小笠原諸島における観光業者などへの指導及び助言




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