高尾の豆知識 


  


 高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。

 この時代は、日本古代史の中で最も華やかな奈良時代であり、奈良の都には東大寺の大佛殿などが造営され、日本全国六十余州の各々の国には、国分寺が建立された。

 真言宗智山派大本山である高尾山薬王院は、奈良時代の天平十六年(744)に聖武天皇の勅命を受け、東大寺大仏の建立の悲願のため諸国に国分寺造営を命じた天皇の願いを達成すべく薬師の像を刻んだ行基菩薩が東国鎮護の祈願寺として、道を開いたと言われている。



2-20.幻の駅、東浅川駅


 東浅川駅.....えっ、そんな駅知らないよ。高尾駅が昔、浅川駅というのは聞いたことがあるけれど...そうなんです。現在の高尾駅が浅川駅と呼ばれていたのをご存知のかたは多いのですが、東浅川駅となると、きっとそんな答えを返す方が多いと思います。でもちゃんと「東浅川駅」は、存在していたのです。

 東浅川駅は、皇室専用の駅として作られました。現在の西八王子駅と高尾駅の中間にあり、昭和2年(1927)の2月の大正天皇の大葬の際、多摩御陵の最寄駅として開設されたのです。その後は、貞明皇太后の葬儀の際に霊柩列車が運行された際、あるいは皇族の御陵参拝用に活躍しました。当然、特殊な駅ですから、通常の駅名表示はなかったのです。

 その後、昭和35年に東浅川駅は廃止され、その駅舎は、八王子市に下賜され「陵南会館」として使用されていました。しかし残念ながら平成2年に過激派による放火で焼失、今はわずかに残るホームの跡が、ここが駅であったことを窺い知れるだけです。
高尾駅近くになったら、よく目を凝らしてみてください。




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