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観光ガイド「三つ星」の高尾山で遭難倍増
都心近郊のハイキングコースとして人気の高尾山(東京都八王子市、標高599メートル)で今年、遭難事故が多発している。25日現在、41件(43人)で、昨年の20件(26人)のほぼ倍。
レストランを星の数で格付けすることで知られるフランス・ミシュラン社が発売した日本の観光ガイドで、富士山と並ぶ最高位の「三つ星」を獲得したことが話題を呼び、軽装で訪れる初心者が後を絶たないためだ。「サンダルやハイヒール姿も珍しくない」といい、警視庁は注意を呼び掛けている。
都心から電車で1時間足らずの高尾山は、初心者向けのハイキングコースが充実し、近年の登山ブームもあって、入山者は昨年で年間約250万人に上る。
フランスで今年4月に出版された旅行ガイド「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」には、日本国内の観光スポット820か所が紹介され、高尾山は「大都市の近郊にありながら、豊かな自然にあふれている」として、三つ星に格付けされた。国内の山で最高位にランクされたのは、富士山と高尾山だけだった。
八王子市観光課によると、紅葉が見ごろを迎えた11月には、三つ星効果もあり、昨年同期を25%も上回る約25万人が訪れた。登山口にある案内板には、9月から英語、韓国語、中国語の表記も加わり、外国人観光客の姿も目立っている。
一方、ハイカーの増加に伴って、滑落や道に迷うなどの遭難事故も急増。警視庁災害対策課によると、昨年までの3年間はいずれも15〜20件で推移していたが、今年は40件を超えた。同庁は6月、地元の高尾署に初めて、山岳救助隊を発足させたが、遭難者で目立つのが、無謀な計画や山歩きに適さない格好で登る初心者ハイカーたちだ。
10月には、スーツに革靴の男性(51)が午後から入山し、日没で足元が見えなくなって救助を要請。11月には、酒に酔って下山しようとした男性(49)が、がけから2〜3メートル下に転落してけがをした。飲料水を携帯せずにマウンテンバイクで登ろうとした男性(37)が脱水症状で救助されたこともあったという。
ピークは過ぎたものの、年末年始は山頂付近にある寺への参拝や初日の出を目当てにした登山者でにぎわう。
同署山岳救助隊の丸山研一郎隊長(52)は「甘く見ていると、命取りになりかねない。最低でも雨具や非常食、懐中電灯などを用意してほしい」と訴えている。
(2007年12月26日 読売新聞)
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