高尾山の危機−−圏央道反対運動の歴史

高尾山宣言
98年7月20日に行われたの圏央道反対集会では故峰尾幸友氏の孫の俊太郎君が高らかに、高尾山
宣言を述べ、今年14周年のテーマ「高尾山はぼくたちのもの」であること、宣言は「百万人署名」
の前文となり、百万の人々の共感を得るだろうと訴えた。

以下は「高尾山宣言」の全文です。

首都東京に残された貴重な自然を守るために..

    高尾山トンネルの計画見直しを求める請願

高尾山はぼくたちのもの

ぼくの家は高尾山のふもとにあります。おじいちゃんは去年病気でなくなりました。
おじいちゃんは、元高校の先生でした。そして、造園の仕事をしていました。
だから、高尾山の木や草については専門家です。
ぼくはときどき弟とおばあちゃんのところへ行って、一緒に食事をします。

おばあちゃんのとこの庭から高尾山がみえます。
圏央道の工事が始まって、これからどうなるんだろうね、
とおばあちゃんがおじいちゃんの写真を見ながら言いました。
とても心配そうで、ぼくも弟もだまって聞こえないふりをしていました。

あのへんにトンネルの入口ができるんだ、
とおじいちゃんが説明しているのを聞いたことがあります。
そんなことになったらたいへんです。
スローガンの「高尾山にトンネルを掘らせない」は、おじいちゃんが作ったのだそうです。

おじいちゃんは峰尾幸友といいます。
去年までずっと圏央道反対同盟の事務局長をしていました。
同盟がつくられたときからですから一三年間もです。ぼくの生まれる前からです。

おじいちゃんの友達が大勢でがんばって運動をつづけています。
だれかが一○○万人署名をやろうと言い出しました。
ええぇ、ひゃくまん、そんなに集まるかな、と少し自信がありません。
でもおじいちゃんの気持ちを思うとやり抜かなければならないな、と思いました。
ぼくだって圏央道には反対です。
どうしてかというと高尾山は国定公園で、植物や昆虫の宝庫だからです。
それとこれ以上空気がよごれるのはごめんです。
ぼくたちの住んでいる町のすぐそばにはトンネルからの排気塔もつくられます。

空気のきたない高尾山にはもう誰も登りません。
絶滅する木や草もあるでしょう。
滝だってかれるにきまっています。

遠足やハイキングで一年間に二五○万もの人が高尾山に登ります。
一○○万人署名といっても、ざあっと考えて、その半分以下です。
わけないよ、と思いました。

高尾山は子どもたちのものです。
政府に一○○万人署名を届けて
高尾山トンネルに反対している人が大勢いることを
わかってもらいたいと思っています。

1998年7月20日  

小学校六年・峰尾俊太郎

請願の主旨

東京の西郊都民のオアシスといわれている高尾山は、公園域七七○ヘクタールに過ぎませんが、樹齢数百年にも及ぶブナをはじめ、植物種は一三二○余を数えます。昆虫は実に五○○○種。野鳥一五○種、日本に生息或いは渡来する野鳥のうち三○%を高尾山で見ることができます。まさに貴重な、世界でも希有な生態系といえるでしょう。
かかる生態系の維持は、次世代を担う子どもたちに対して、私たちが負わされている責務であると思います。

請願の項目

一、国定公園高尾山にトンネルを掘れば貴重な生態系は破壊されます。トンネルの計画を中止してください。
一、圏央道東京都分二五キロの環境影響評価は国道二○号(高尾山南麓)を境にして、二つあります。埼玉県境までの二二・五キロと神奈川県境までの二・五キロであります。二つのアセスは整合性に欠け、両者の間の一○年近い歳月の隔たり、社会的変動の激しさを思わざるを得ません。また、高尾山南麓には 六つのトンネル坑口がインターチェンジをはさんでつくられます。高尾山の生態系への新たな負荷は重大ですが、アセスは行われませんでした。
 都市計画決定後あきらかにされたいくつかのアクセス道路を含め、総合アセスメントとして全面的なやり直しを求めます。
裏高尾圏央道反対同盟 牛沼圏央道反対同盟 
高尾山自然保護実行委員会 
高尾・浅川の自然を守る会 高尾自然体験学習林の会
地権者の会・むさゝび党 
高尾山の自然をまもる市民の会
百万人署名・事務局
 ・193-0841 東京都八王子市裏高尾町七八一
・0426-62-8115

衆議院議長殿
参議院議長殿

首都東京に残された貴重な自然を守るために高尾山トンネルの計画見直しを求める
上記の請願にご賛同くださる方は,高尾山の自然をまもる市民の会までご連絡ください。

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