高尾山の危機−−圏央道反対運動の歴史



1.圏央道反対運動の歴史

年月 出来事
1982.12 都長期計画で広域幹線道路に位置づけ
1984. 6 建設省、八王子市に第一期計画を提示
1984. 8 圏央道計画(95年完成)を発表
        八王子市南浅川・裏高尾住民による反対運動開始
1984.10 都内計画素案の住民説明会始まる
1984.11 摺指、荒井地区住民の「裏高尾圏央道反対同盟」結成
1985. 2 「八王子自然友の会」などの自然保護団体の主催でシンポジウム
「高尾山の自然を考える集い」を開催し約200名が参加
1985. 4 日本野鳥の会「高尾山トンネル建設計画撤回」を要望
1985. 6 高尾山自然保護実行委員会」結成
1985. 8 「圏央道反対同盟連絡会」結成
        裏高尾ジャンクション予定地で自主アセス開始(裏高尾住民150名
総出で、多くの学者の協力を受けながら、主として裏高尾における気象
観測や大気汚染や騒音の調査を1年間実施
1986. 4 自主アセスの中間報告
計画沿線の3市2町が都市計画原案を都に提出
1986. 9 東京都は、国道二〇号線から埼玉県境までの圏央道に関する環境
アセス案を発表し、説明会を実施。
八王子・秋川・羽村・青梅など関係地域での東京都の説明会では、
環境影響評価の杜撰さと出鱈目さが明らかになり、しばしば紛糾
1986.11 高尾山自然保護実行委員会は、東京都のアセス案に対し3000通 の
意見書、計画撤回の要請署名132,000名分を提出
1987. 8 圏央道反対3周年1000人集会と天狗デモ開催
1988. 1 裏高尾圏央道反対同盟の山田和也氏が八王子市長選挙で市長候補
に立候補し、市民の憩いの場である高尾山にトンネルを掘る圏央道反対
を選挙スローガンに掲げて戦った。結果は45%の得票を得が落選。
1988. 2 高尾山自然保護実行委員会などが約48000通の反対意見書を提出   
1988. 6 「高尾山の自然をまもる市民の会」結成
1988. 7 圏央道反対4周年2000人集会開催
1988.11 反対住民の意見書の影響から、東京都のアセス案を審議していた東京都
環境影響評価審議会は、アセス案が自然保護の観点から不十分であると
して東京都知事に57項目におよぶ改善点を指摘する答申を提出
1988.12 八王子市都市計画審議会は、圏央道に関する市の意見書提出を巡り、反対
意見が多いため東京都に提出できない事態が継続
1989. 3 東京都が圏央道を都市計画決定
八王子南IC−青梅IC(都・埼玉県境)
1989. 7 圏央道反対5周年3000人集会開催
1989. 9 裏高尾地区に関する住民説明会が浅川市民センターで開催。
建設省は、裏高尾圏央道反対同盟に結集する住民関係者を排除し地権者
約60人のうち4名に対し説明会を強行。このため、住民が強く抗議し、結局
説明会は流会
1989.10 借地によるナショナルトラスト運動発表
        「高尾自然体験学習林の会」発足
事業者による路線測量着手
1989.11 建設省圏央道の杭打ち式開催
1992. 7 裏高尾(八王子ジャンクション予定地)で「立木トラスト運動」開始
1992. 8 事業者による用地買収開始
1993. 3 建設省高尾山及び南浅川ボーリング開始
1993.12 秋川で圏央道東京部分着工式
1994. 3 高尾山の自然をまもる市民の会による東京四谷の主婦会館で「圏央道と都市
計画法」のシンポジウムを開催
1994. 4 圏央道茨城ルート都市計画決定
1995. 6 高尾山健康度調査報告会「高尾山からのSOS」を開催
1995. 7 ムササビ党結成、南浅川でトラスト開始
1996. 3 圏央道埼玉部分開通(青梅IC−鶴ヶ島ジャンクション間)
1996. 6 市民グループによって、圏央道八王子城跡トンネル北口坑口付近で、絶滅の
おそれのある野生動植物の種の保存に関する法律により希少生物で絶滅の
危機にある危急種としてその保護が義務づけられているオオタカの営巣が発見
1996. 7 圏央道反対12周年3000人集会開催
裏高尾反対同盟を始め自然保護団体は、八王子市にある建設省相武国道
事務所に対し圏央道工事の中止とオオタカの調査を要求
1997. 7 圏央道反対13周年3000人集会開催
1998. 1 建設省がオオタカの営巣確認で八王子城跡トンネル(仮称)の工事手法の
見直しを表明
1998. 7 圏央道反対14周年3000人集会開催  高尾山宣言
1998. 9 北浅川橋、八王子城跡トンネル工事の開始
1999. 7 圏央道反対15周年3000人集会開催 ジャンクション予定地内の未買収
地の実踏調査
1999. 8 事業者が建設相に土地収用法に基づく事業認定を申請
1999.10 都公害審査会が環境影響評価書見直しに関する調停打ち切り
1999.12 中山建設相が反対地権者と懇談
2000. 1 「国史跡八王子城とオオタカを守る会」が会員数104名で結成
中山建設相が事業認定を告示
2000. 7 圏央道反対16周年3000人集会開催
2000.10 東京地方裁判所八王子支部に「高尾山天狗裁判」提訴
東京都八王子市下恩方町北浅川橋橋梁工事部分〜同市
南浅川町IC工事部分までの圏央道・八王子JCT・八王子南IC
の工事差止めの民事訴訟
2001. 1 東京地裁八王子支部 口頭弁論


    

呼びかけを行う市民の会メンバー   ハイカー達の反応は様々
圏央道建設反対運動の歴史 高尾山宣言 1998年
圏央道建設反対運動の歴史 高尾山天狗裁判
高尾山以外の圏央道建設反対運動の現状



2.活動中の自然保護団体



1.高尾山自然保護実行委員会 圏央道から高尾山とその周辺の自然を守ることを目的に、1985年5月東京都内の自然保護団体が集まって結成された。
裏高尾で自主環境アセスメントに参加し、それをもとにした環境アセスメント意見書提出運動を繰り広げ、86年には圏央道計画撤回を求める署名を都議会に提出
「高尾山が危ない」、自然観察ハイキングガイドブック「私の高尾山」等積極的な出版活動でも知られる。
2.高尾山の自然をまもる市民の会 高尾山の自然をまもり、緑の街づくりをすすめるために、1988年6月に八王子市はじめ首都圏、全国の市民団体、住民運動、労働団体、婦人団体、自然保護団体、学者、研究者、文化人等多くの団体及び個人が集まって結成。
1995年から都市計画道路や高規格幹線道路等と対応している首都圏道路問題連絡会の事務局団体を担当
      193-0841 東京都八王子市裏高尾町1343−1
            TEL 0426-62-8115 /FAX 0426-69-7387
  
3.高尾自然体験学習林の会 1989年から裏高尾町の地主の協力を得て、圏央道予定地内の土地に借地権を設定し、賛同者の共同の借地権として登記するナショナルトラスト運動として発足、運動を推進中。1992年より2千数百本の梅林、雑木林およびスギ林を購入し、販売する立木トラスト運動も展開。
土地や林の中で自然に接する自然観察、管理作業を行うほか、高尾山をフィールドに自然観察会を開く等高尾山の豊かな自然の学習、保全の啓発活動を行いながら、圏央道計画の問題点を訴えている。高尾山型ナショナルトラスト、梅の里トラスト、猪鼻山(いのはなやま)雑木林トラストとして、圏央道から高尾山を守る活動をしている。
4.国史跡八王子城とオオタカを守る会 八王子城跡を開発破壊から守る運動は、1965年5月のあしだ曲輪の破壊以来地元の歴史研究団体を中心に行われてきたが、本会は史跡と希少生物オオタカの生息を圏央道トンネル計画から守ることを目的として明確に打ち出した研究・保存運動団体。多摩考古学研究会の有志、八王子城研究会、八王子・城山のオオタカを守る会等からなり、1999年12月に結成。
  
5.地権者の会・むさゝび党 「高尾山の自然および関連地域の住環境を守る」ことを目的とし、そのために、「圏央道およびそのアクセス道路関連の土地を収得し、トラスト運動を行う」こととして1995年結成。会が取得した土地の共有権者をもって会員とし、共有地の各自持ち分を会の承認なしに他人に譲渡してはならないこととしている。
  
6.高尾・浅川の自然を守る会 高尾山の前山金比羅山を学校造成による破壊から守るために1985年に結成。開発撤回により目的が達成されたため、以後高尾・浅川地区の豊な自然を保護し、安全で美しい生活環境を育成することをもって目的とし、現在は圏央道開発計画から高尾山・浅川の豊かな自然を保護し、安全で美しい生活環境を育成することに力を入れて活動している。
  



    


  

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