万葉集(萬葉集)は、現存する最古の和歌集で日本の文化、文学の原点ともいうべき書物です。。760年前後に編集されたといわれています。全20巻、約4500首、天皇・皇后から庶民まで、また仁徳天皇の代(4世紀)から奈良時代まで、あらゆる身分の人の、あらゆる時代の歌が収録されています。誰の手によって成立したのかは不明ですが、大伴家持(717?-785)が最終的な編集に大きな役割を果たしたと考えられています。
『万葉集』の名前の意味については、幾つかの説が提唱されています。ひとつは「万の言の葉」を集めたとする説で、「多くの言の葉=歌を集めたもの」と解するものです。
日本の文化、文学の原点ともいうべき書物です。その他にも、「末永く伝えられるべき歌集」とする説、葉をそのまま木の葉と解して「木の葉をもって歌にたとえた」とする説などがあります。天皇から農民にいたるまで、幅広い層の歌が収められ、格調高いものから、生活感あふれるもの、感情や自然の雄大さを素朴に表現したもの、庶民のこころを描いたもの、関東・東北地方を舞台にして詠まれた「東歌」や、筑紫・九州北岸地方での軍備・警護のために連れてこられた人々の哀しい「防人歌」など、読むほどに味わいのあるものです。
また万葉集の約4500首の歌の約3分の1が何らかの植物を詠んでいるといわれます。150種類をこえる植物が登場しますが、最高歌数を誇る花は萩の141首、次いで梅119首、桜は意外に少なく42首とされています。ここに登場する植物は食用、薬用、衣料、染料、建築材料の花木が大半を占めています。花の特性が実にみごとにとらえられ、人々の心の姿や動きが歌われていています。
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