明治32年、関東一円の信徒の為に、四国八十八ヵ所を巡拝し、札所の土をいただき、高尾の山全体を四国と見立て、山内の各所に埋めて大師像を建立したもので、高尾山内八十八大師とよばれる。
高尾の山を歩いているとここかしこに赤いよだれかけをつけた石仏が目にとまりますが、これが八十八ヶ所の弘法大師の御影像です。
明治時代にあっては関東から四国に行くだけでも大変なこともあり、まして、札所八十八ヵ所を巡拝してまわるのは難行苦行であったにちがいない。
高尾山で八十八大師を参拝すれば、四国八十八ヶ所を巡拝したのと同じ御利益がある
というのです。
数年前、年を経て散逸していた石像を集めて整備したが、その際、八十六体は見つかったが二体は行方不明のため新規に建立したという。
ケーブルカー清滝駅前広場の山側に早速七つの大師が鎮座しています。
右から第一番
札所阿波国「霊山寺」、隣が二番札所「極楽寺」、三番札所「金泉寺」、四番札所「大日寺」と続きます。
薬王院では春と秋に二回ずつ、二日間をかけて巡拝案内を行っており、参加費用も精進料理込みで一日5,000円と手軽な事から、毎回多くの方が、高尾山の自然と歴史とお大師さまとの御縁を結んでいる。
初めての方は要領がわからないでしょうから、この定期的に開催されている薬王院主催の「高尾山内八十八大師めぐり」をお勧めします。ハイカー風の方、四国巡礼スタイルの本格的白装束の方、そして時にはとてもにつかわないような茶髪の若者など、様々の方が参加している。当日は、「八十八大師」、「同行二人」と染め抜いた手ぬぐいをクビに掛け、薬王院のお坊さんを先達として出発する。
いよいよ巡拝開始。コースは以下の通りです。
6号路−琵琶滝−−ケーブルカー山上駅−−十一丁目茶屋横(17番札所「井戸寺」
)−−蛸杉−−神変堂横(二十三番札所「薬王寺」)−−薬王院境内大師堂横手(二十四番札所)−−境内一巡−−仏舎利塔広場(四十二番札所「仏木寺」−六十三番札所「吉祥寺」)−−参道−−十一丁目茶屋前−−裏高尾コース−−蛇滝(六十七番札所「大興寺」)−−旧甲州街道登山口へ下る−−金比羅台への登山道を登る−−金比羅台(七十六番札所「金倉寺」−八十七番札所「長尾寺」)−−参道登山口横薬王院別院不動院(八十八番札所)
本堂でお護摩修行に参加、本坊で精進料理を頂いた後、一号路、金比羅台、不動院にもどるという全七時間のコースで、「般若心経」を十五回ほど全員で合唱する勧行を行う。
個人で巡拝する場合は、高尾山の山麓不動院か薬王院護摩受付所で、「高尾山内八十八大師めぐり」(一部100円)を購入し、「不動院」、「琵琶滝」、「蛇滝」の三ヶ所で朱印を押印してもらうと御護摩受付所にて巡拝証がもらえます。
問い合わせ 〒193−8686
東京都八王子市高尾町2177番地
大本山高尾山薬王院
TEL 0426−61−1115
FAX 0426−64−1199
さあ、信仰のある方はどうぞおためしください。またそうでないかたもち
ょっとしたオリエンテーリングのつもりでポストならぬ大師像探しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか(ちょっと不謹慎でしょうか!?)
ところで、もうひとつ耳寄り情報
高尾山を一巡するのも大変というめんどくさがり屋のあなた。実は、もっと楽な方法があります。薬王院本堂隣の太子堂のまわりには八十八体のミニ石像が並べられているのです。
ここを回れば何と1分で八十八ヵ所巡りが出来る画期的な仕組み。
ところで、88という数、人間の厄年すなわち男42・女33・子供13の年の合計であるとか、人間の88の煩悩を表わすとか、弘法大師が唐から持ち帰った釈尊遺跡八塔の霊土にちなみ、その八をかさねたとか伝えられますが、定説はないようです。
|